写真はエンリコフェルミ。フェルミ推定で有名なのかノーベル賞受賞者として有名なのかはわかりません。(注意:どちらも有名 )
ただ 以前 ふとマイクロソフトの採用試験に出る問題を見ていたところ 「フェルミ推定」というものに出会い興味を持ちました。
最終結論を導くまでのプロセス、思考過程に重きを置いているということでマイクロソフト社ではその業務の特性上、フェルミ推定を要する設問がしばしば出されることがあるそうです。アメリカに亡命した彼がシカゴ大学の生徒に出した問題が原点となっているそうですが「シカゴにいるピアノの調律師は何人いるか?」「砂浜に砂は何粒くらいあるか?」といった問いかけをし、何も調べないでその量を推定させるのです。フェルミ問題はそれをいくつかの要素に分解して、順次その中身を推定しながら最終結論にもっていくという方法を取るため、分解した中身の数や量について常識的な範囲での知識が求められることになります。また推定を繰り返していくため、結果的には1桁2桁程度の誤差が出てしまうのは否めません。
私はこれを知ったとき非常に興味を覚えました。マイクロソフトの設問を結局解けずに解答を確認したときの心地よい驚き。視点を変えるだけで簡単なことでした。「常識的な範囲での知識」という部分を基点に考えるとその知識がいかに豊富で正確かによってスピードも変われば 無駄な推定もなくなる。そのことに気づいたときの快感。
概算の達人エンリコ フェルミの視点を自分の思考回路に取り入れ、経験や勘による推定のリスクを減少させたい。自身も視野を変え正確な知識を増やせれば。。。とステレオタイプの払拭を図りたい。などと思う今日この頃。
物理学からなんとなく人生への贈り物。
人はどれくらい長く目標達成に向かってつき進めるのだろう。。。。
犬は棒に当たらず何キロ歩けるか?という問いかけと共に考えてみたいと思った日曜の朝。
かしこ。